少し前にテレビで「一針入魂」の吉田カバンが特集されていました。
僕も知らなかったのですが、吉田カバンには自社の工場はなく
製造はすべて国内の委託先で行われています。
委託先といっても、職人さんが1〜3人いる、小さな「カバン工房」。(なんと、その数80以上!)
創業者のたてた社是「品質と職人を守れ」のもと、「海外生産をしない」「安売りをしない」など
職人さんと「ものをつくること」への敬意あふれる吉田カバンの哲学にスポットをあてた
すばらしい内容でした。
そんな中、僕の目をひいたのは職人さんたちのエプロン姿。
これがなんとも美しい。
はて、なぜこんなにも美しいのか?
これは、職人さんたちのエプロンは「作業に集中するために」つけている、からではないかと。。。
ふつうエプロンは「作業で服が汚れないため」という、やや消極的な理由でつけるところを
彼らは「いいものをつくるために」→「作業に集中するために」という
積極的な理由でエプロンをつけているから美しいのだ。
たぶん、こういうことだと思います。
こちらでダイジェスト動画が見られます(残念ながら、職人さんの取材VTRはカットされているようです)
それでエプロンをつくりたいなぁと思っていたときに、見つけたのがこの本です。
この中の「クラフツマン・エプロン」に触発されて。。。
カーキの帆布まで仕入れました(公私混同)
囲み製図をみると、僕には少しサイズが小さそうなのと、ベントがあったりするので
オリジナルで型紙をつくろうと思っています(直線だけなので)
メンズのソーイング本は極端に少なく、嶋﨑氏の「男のシャツの本」「男のコートの本」など
「男の・・・」シリーズ3部作は大変ありがたい存在。
一方、ソーイングをする男性は意外に多い。
スタジオをはじめて、一番最初に布をお買い上げ頂いたのは男性でした。(僕の友人の職場の方)
娘さんが小学校の卒業式に着るためのワンピースをつくるパパがいらっしゃるのです。(お父さんが?つくるの?でした)
さらには、ミシンをさわるのははじめてなのに、娘さんのためのTシャツを1日で仕上げるパパや
ロックミシンの魅力にはまり、保育園に通う娘さんのためにスゴイ勢いでハンドタオルをつくりまくるパパ。
ソーイング野郎による、ソーイング野郎のためのワークショップ「男だらけのソーイング大会」。
開催できそうな気がしてきました。