今回はデニムバックプリントをつかった、Aラインコートの作例です。
コットン&ポリエステル混×無地&フラワー(ターコイズ)×デニムストレッチ_バックプリント_全4色
裏面全面に花柄がプリントされているので、このプリントを裏地がわりに使おうという作戦です。
コートは外で脱ぎ着をすることがあるので、裏面裏地は機能面だけでなく
装飾としての役割があり、全体の完成度をも左右する大事なポイントです。
まず、表地。緯糸はビビッドなカラー、経糸はブラックで織られているので、落ち着いたトーン。
光のあたる角度によって、玉虫に色味が変化し、深みと奥行きがあります。
ポリウレタン混でストレッチ性があり着やすく、パリッとしたハリもるので、仕立て映えします。
レストランで「コートをお預かりします」ってなっても、これならエレガントに渡せます。
お店を出るときの後ろ姿もセンターベントがいい仕事をします。
ね?かっこいいでしょ?
いい意味でデニムっぽさがない、エレガントな布地です。
パイピングのトーンを合わせると、一体感が出て、きれいにまとまります。
タイムアタック25の「今何問目?」的に、「こっちは裏?表?」と、つくりながら迷子になってしまう「箱ポケット」も、この布地は表裏がはっきりしているので、わかりやすいと思います。
ぜひ、チャレンジしてみてください。
製作のまとめです。
<材料>
表地)コットン&ポリエステル混×無地&フラワー(ターコイズ)×デニムストレッチ_バックプリント_全4色(@1400×3.4m=4760)
バイヤステープ)151177Nコットン×無地(アカプルコブルー)×キャンブリックワッシャー_全15色(@950×0.5m=475)
その他の材料)
接着芯_コットン&ポリエステル(ネイビー)_薄地・普通地用_全5色(1.5m)
ボタン20mm×5個
<パターン>
オリジナルパターン#013 Aラインコート9号(こちらで無料ダウンロードできます)
<つくりかたのポイント>
タイトなデザインではないので、普通地用の針(11号)と糸をお使いください。
また、コートですので、お手入れはドライクリーニングをおすすめします。
→地直しはアイロンで折ジワをとる程度で大丈夫です
<製作時間の目安>
14時間
ちなみに、衿の下部の見返し。パターンは裏地のパターンの一部を使って、つくれます。
前見返しを延長させるイメージで、カーブルーラーをつかってゆるい弧を書くだけ。
裏地を衿の下部分と前見返し部分だけにつける感じですので、お手軽です。