先日の仕入の商談。
「これいいですね」「これもいいなぁ」とピックアップしていました。
ひと通りサンプルを見終わったところで
「今こういうのも売れてますよ」と、出してもらったサンプルに
「う〜ん、こういうのは僕たちは苦手で。。。」というと
「安い商品をつくろうとすると、どうしても手を抜かないといけなくなるんですよね。。。」
メーカーの方はなんだかうれしそうに、ポツリとこうおっしゃいました。
なんで、うれしそうにしてるのか聞いてみると
「いい・わるい・すき・きらい」だけが判断基準の僕たちがうらやましいと。
経済の原則からすれば、価格競争力は必要なものですが
その源泉を技術革新ではなく、「手抜き」に求め続けると
いつかは干上がってしまいます。
特に、僕たちがやっている小売は
知らず知らずのうちに「いいものを売りたい」熱意が現実に冷まされ
「売れるもの、売りやすいもの」を求めることが仕事になってしまう
側面があります。
そして、これは大きな企業では仕方がないことでもあります。
そういう意味では僕たちは恵まれています。
なんてたって、夫婦2人の超零細企業ですから。。。
「いいものを売りたい」にこだわって、「たくさん売ること」にこだわる必要がありません。(本当はたくさん売れるとうれしい)
昨晩、スイスのお客さんから「fabちゃんの布地、とってもいいわ」のメールを頂きました。
そして、質問で「ブログでmade in Japanの布地がalmostって書いてるけど、これもこれもそうよね」と。
「日本語、わかるんですか?」と返信すると
「グーグルの翻訳で完全ではないけど、写真をみたら、良さが理解できる、とってもラブリーだ」と。
「いま売れてます!」な布地を並べていたら、わざわざコピー&ペーストを繰り返し翻訳してまで
みてもらえなかったと思います。
「いい・わるい・すき・きらい」だけを頼りにセレクトした布地。オンラインストアに追加しました。