ポケットにはものをいれる「機能」としての役割はもちろんありますが、服に「立体感とアクセント」を与える役割もなります。
特に、女性の服は後者の役割の方が大きく、服の完成度を左右する重要なポイントを担っています。
ポケットは大きく2つの種類があります。
切り込みをいれずに表面につける「セット・オン・ポケット」(パッチポケット)と
切り込みをいれて裏面に袋をつける「セット・イン・ポケット」です。
かんたんにつけられる「セット・オン・ポケット」(パッチポケット)はカジュアルな雰囲気の服には適していますが
大人っぽいシャープな服にはミスマッチです。
市販のソーイング本でも、デザイン自体は悪くないのに、「簡単」に重きを置きすぎて
ポケットがすべて「セット・オン」タイプになっていたりすると、かなり幼い感じがして(→大きな子ども服?)
とっても残念です。(ギャップを狙う、というアイデアも否定はしませんが、知らずにやってしまうのは悲しいことです)
そんな重要なポケットづくりを詳しく解説したテキストがこちらの「ポケットの基礎の基礎」(水野佳子著・文化出版局)です。
写真をたくさんつかった解説がわかりやすい水野佳子さんの基礎の基礎シリーズ第三弾となる本書は。。。
ポケットのつくりかたプロセスをすべて写真で解説されていて
ポケットの実物大パターンつきなので、既存のパターンのポケットを「セットオン」→「セットイン」にアレンジしてつかえるのもポイントです。
ポケットを自在につくれるようになると、服づくりの幅がグンとひろがると思います。
かゆいところに手が届く、すばらしい本です。
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