オリジナルパターン#016ロングカーディガンのつくりかたを前編後編にわけ解説します。
今回は前編、「裁断〜縫製手順3)肩から衿ぐりを縫う」を解説します。
| 前編 | 
 0) 裁断  | 
| 後編 | 4) 袖をつける 5) 袖下から脇を縫う 6)裾と袖口を仕上げる 7) 前端から衿を仕上げる  | 
全体の縫製手順は以下の通り。
手順0) 生地を裁断する
生地を裁断する前に、地直しを必ず行って下さい。
地直しの方法は、ソーイングほんとに基礎の基礎 #002 地づめと地直しを参考にしてください。
下図は9号サイズの型入れの例です。

裁断は大きなパーツから。
 
ノッチ(合い印)も忘れずに。
ポケットつけ位置は切りじつけで、印をつけます
 
肩から衿ぐりの端に沿って、12mm幅伸び止めテープを貼っておきます。
 
 
※用尺について
手順書には、サイズ別、生地幅別(110cm幅、150cm幅)の用尺を参考に表記しています。
そのほかの生地幅での用尺はパターンを先につくって、当該布地幅にレイアウト(型入れ)し、計算すると、ムダが出ません。
こちらを参考に→ソーイングやっぱり基礎とコツ #013 用尺の計算(110cmと150cmの間で悩まない方法)
縫製手順1) ポケットをつくり、つける
1.ポケット口を三つ折りにして、端から0.2cmのステッチをかける。
1cmに折って、
2cmに折って、
端から0.2cmにステッチをかけます。
表から見たところ。
裏から見たところ。
2.まわりの縫い代を出来上がり(1cm)に折る。 
まずは、下から
 
続いて、両横。
 
3.ポケットつけ位置にポケットを重ねて、ステッチでとめる。

ポケットつけ位置にポケットを重ねて、
ピンでしつけします。

縫い順(Start→End)の通りに、ステッチでとめます。
 
切りじつけの糸は抜いて大丈夫です。
縫製手順2) 後ろ中心を縫う(折伏せ縫い)
1.前身頃を中表に合わせて、後ろ中心を1.5cmで縫う。  右前の縫い代のみ、半分にカットする。

前身頃を中表に合わせて、
ピンでしつけします。
後ろ中心を1.5cmで縫います。
 
右前の縫い代のみ、半分にカットします。
 
2.縫い代を右前側に倒し、左前の縫い代を1cm幅に  整え、端から0.2cmのステッチをかける。

縫い代を右前側に倒して、
 
左前の縫い代を1cm幅に整えます。
 
 
 
 
 
端から0.2cmのステッチをかけます。
 
 
 
 
縫製手順3) 肩から衿ぐりを縫う
1.前後身頃を中表に合わせ、肩から衿ぐりにかけて  1cmで縫う。  
前身頃のカーブ部分は、ノッチ(合印)からノッチ(合印)を伸ばしながら縫う。

前後身頃を中表に合わせます。
 
ノッチ(合い印)に合わせてとめると、後ろ身頃側に「たわみ」が出ますが、問題ありません。
このノッチからノッチのカーブ部分は前身頃を伸ばしながら縫い合わせます。
縫いズレしないように、目打ちをつかって、縫い進めます。
 
 
縫い上がりはこんな感じになります。
2.縫い代は2枚一緒にロックをかけ、後ろ身頃側に  倒す。端から0.2cmのステッチをかける。

縫い代は2枚一緒にロックをかけ、
 
後ろ身頃側に倒します。
タグをつける場合は、両端をウサギ耳に裏からはねて、
ステッチをかけるのとあわせて、
いっしょに縫い込みます。
 
 
 
次週、後編に続きます。