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きょうはミホ先生のシングルマッチ。僕はセコンドで戦況を見守ります。

「こんな感じでいい?顔まで入ると?入れんよね?」
「顔は入らんけん、もうちょい右、いや、それは行き過ぎ!あと2cm左に戻って!布をこんな感じで、このぐらいの高さまで下げて!」
この写真はそうやって、きょうの朝、撮りました。

この布地は片耳スカラップで、さらに全体タテに線上に花の刺繍が並んでいるので
いつも撮り方では、どんな布地なのかがわかりにくい。
きのう、撮影をしながら気づきました。
作業テーブルにひろげて撮る?カットしたものを吊す?
いろいろ考えて、明日の朝、透けの感じも含めて素直に巻きのまま持って撮ろうと決めて帰りました。

お店をはじめて、もうすぐ2年。
なんとなくわかってきたようなところはありながら
「えっ〜と、これはどうしようかな?」の連続、試行錯誤の毎日です。

プロレスで云えば、僕らはタッグチーム。
日々いろんな対戦相手(課題)と戦っています。
華麗なタッチワークからの連携技が決まるときもありますが
時には対戦相手を放置して、内輪もめをすることもあります。

ただ、きょうはミホ先生のシングルマッチ。
オンラインストアに追加したあたらしい布地16点はミホ先生がセレクトしたものです。
布地の仕入はタッグで臨みますが、サンプルは各々順番に見て、いいなと思うものを
個々にピックアップしていきます。

そして、互いがピックアップした布地のこういうところがいい、こういうのをつくったらいいのができる
というプレゼンをしあって、最終的に二人揃って納得いったものだけを仕入れます。
いい布地を見つけることを僕たちは、「手柄」と呼んでいます。
二人でやっていても、やっぱり手柄は自分のものにしたい。
これは人間の性です。

手柄をあげられるか否かは、サンプルを見る順番に大きく左右されます。
が、僕は代表の特権で、かならず先に見ます。笑
お互い得意分野があるので、各々得手の部分で実力を発揮すればいいのですが
それでは、普通の「手柄」しか上げられません。

だから、僕は風合いと色味を見て、ミホ先生の得意分野の布地を越権ピックアップします。
最終審査で、ミホ先生が「これいいねぇ」となれば、しめたもの
この手柄は格別です。

それでも、ミホ先生の得意分野はかないません。
僕がスルーしてしまっていたものをバシッとピックアップしています。
そして、その布地がどういいのか熱く僕に語られるのですが
女性ならではの好みもあるので、ほうほう、なるほどで
基本的にお任せしています。

そんなパートナーのシングルマッチとなりました、きょうの新商品アップ。
僕はセコンドで戦況を見守ります。

 

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