「さり気なく甘い服」(笹原のりこ著・文化出版局)の表紙のシンプルなワンピース。
本の作例はトップフラノ(先染めしたウールを起毛させたもの)のグレーと黒の組みあわせてつくってありますが
今回はウールモヘア&ポリアミド×ミックス(シルバーグレー)×ファンシーツイードを身頃に
ウール×無地(ブラック)×圧縮ニットをスカートにしてつくりました。
縫製して仕上げるとこうなります。
縫製の手順は全部で10工程。
コンピュータミシン1台で仕上げ、fab-Tube全3編にまとめました。
工程と内容は以下の通りです。
fab-Tube #031 ツイードのワンピースをつくる_前編
<準備>身頃のツイードは衿ぐりとワキ以外の裁ち端にジグザグミシンをかける
<工程1>身頃の肩を縫いあわせる(縫い代はアイロンで割る)/衿ぐり見返しの肩を縫いあわせる(縫い代はアイロンで割る)
衿ぐり見返しにダブルステッチをかける
<工程2> あきを残して身頃の後ろ中心を縫う(縫い代はアイロンで割る)/あきにリボンを仮どめする
fab-Tube #032 ツイードのワンピースをつくる_中編
<工程3>身頃と衿ぐり見返しを中表に合わせて縫い返す
<工程4>あきを仕上げる
<工程5>袖口を出来上がりに折って縫う/袖下にジグザグミシンをかける
<工程6>袖下を縫う(縫い代はアイロンで割る)
fab-Tube #033 ツイードのワンピースをつくる_後編
<工程7>スカートの脇を縫う(縫い代はアイロンで割る)
<工程8>裾を出来上がりに折って縫う※今回は圧縮ウールなので裁ち切りのままダブルステッチだけで仕上げました
<工程9>身頃とスカートのウエストを縫い合わせる(縫い代は割る)
<工程10>リボンの端を三つ折りにしてまつる/肩の縫い代に見返しを縫いとめる(完成)
<材料・用尺>
ウールモヘア&ポリアミド×ミックス(シルバーグレー)×ファンシーツイード @3,500×0.8m=¥2,800.-
ウール×無地(ブラック)×圧縮ニット @2,500×0.7m=¥1,750.-
合計 ¥4,550.-
※その他の材料 ビロードリボン(MOKUBA)2.4cm×1.1m
<製作時間の目安>裁断〜完成まで
7時間
以上で、「ソーイングほんとに基礎の基礎」はひとまず完結です。
次回からは「基礎の基礎」の実践編となる新企画がスタートします。
「世界に1着のつくりかた」(HOW TO MAKE ONLY ONE IN THE WORLD!)と題して
市販のパターン集×家庭用コンピュータミシンのみをつかって作例をつくっていきます。
実際に私たちが販売している布地(fab-fabrics)でつくることで発見できた
<布・生地選びのポイント><裁断・縫製のポイント> をブログと動画で解説・共有するあたらしい試みです。
先週からパターン集選び、慣れないコンピュータミシンで1着試作をしていますが
ロックミシンを使っていたら、気づかなかったであろうことが発見できたりと
なかなか新鮮です。
また、この企画を思いついたおかげで、今まで「該当する商品はありません」という悲しい表示でした
オンラインストアのbooks(書籍)コーナーの商品もようやく仕入れました(笑)
こちらも掲載点数、つくりやすさ、付録のパターンの体裁、価格のバランスをみて
厳選した良書のみを揃えました。
もろもろ、いろいろ準備中。
今しばらくのお待ちを。