fab-fabric sewing studio

update

作例集FAB

FAB #114 ジャガードのノースリーブワンピース(+裏地のつけ方講座)

オリジナルパターン#011ノースリーブワンピース。
R1105112

 

今回はコットン&ナイロン×フラワー(イエローゴールド)×ジャガード_全2色_イタリア製での作例です。
R1105119

 

立体的に織り込まれたジャガード地にプリントされた、水彩画タッチの花柄は落ち着いた華やかさがあります。
R1105122

 

緻密に織り込まれたジャガードは程よいコシとやわらかさがあり
IMGP0311

 

ふっくらとした手触り。
IMGP0317

 

ジャガードの織り柄に、プリントの濃淡が重なり、奥行きのある立体感があります。
IMGP0318

 

1枚でも透けにくい布地ですが、裏地をつけるとモアベター。
IMGP0328

 

ということで、裏地のつけ方講座。
「えっ〜〜、裏地いるの〜〜??」って声が聞こえてきそうですが
ポイントをおさえれば、むずかしくありません。

つけ方は、表布と同じものをつくって、見返しとあき(ファスナーあき)に縫い合わせる。
コレがイメージです。

まず、こちらが前見返しのパターン。裾はロックで仕上げの仕様。
これを裏地と縫い合わせられるように、裾に1cmの縫い代をつけたパターンをつくります。
R1105071

 

①中央ふたつに折り曲げ(わにとる)、前身頃に重ねて、
R1105076

 

②前見返しの裾の出来上がり線を引きます。
R1105073

 

③ハトロン紙を前身頃に重ねて、トレース。裾に1cmの縫い代がつけたパターンをつくります。
(画像は切り出したものを前身頃に重ねたところ)
R1105078

 

前見返しの1cmの縫い代。
R1105080

 

④続いて、裏地>前身頃のパターンをつくります。
まず、ハトロン紙を前身頃の型紙に重ね、②で引いた前見返しの出来上がり線にあわせてトレース。
前見返しとの縫い合わせ部分に縫い代1cmをつけます。
R1105081

 

ここで、注意点のその1。
ダーツの縫い代。
表地と同じように、裏地のダーツをつくってしまうと、ダーツが重なり、厚みが出てしまいます。
これを避けるため、裏地のダーツは下方向に倒す仕様に変え(表地のダーツは上に倒します)
縫い代をつけます。
R1105083

 

注意点その2。
裾の縫い代は0cmに(つけない)。
裾は三つ折り(1cm折って、1.5cm折る)で仕上げますが、表地よりすこし短く仕上げるため、裾の出来上がり線に縫い代を含むものとします。
R1105087
※後ろ見返し、後ろ身頃のパターンも上記の同様の手順でつくります。

 

で、こちらが表地に縫い合わせる前>裏地だけを縫製したもの。
R1105094

 

裾は1cm折って、1.5cm折る、三つ折り。裏から見たところ。
R1105095

 

表から見たところ。
R1105097

 

で、これが「きせ」。1.5cmの縫い代に対して、1cmで縫い合わせ、出来上がり線で脇は後ろ側に倒します。
※後ろ中央は左側に倒します。
R1105101

 

こんな感じで、前後の見返し&ファスナーあきに裏地を縫い合わせていきます。
R1105105

 

で、こちらが完成後、くるりんぱしたところ。
R1105129

 

裾は糸ループでとめています。
R1105136 R1105139

 

後ろ見返しとファスナーあき部分の裏地縫い合わせ。
R1105141

 

裏地ダーツは下向きに。
R1105145

 

製作のまとめ。

<材料> 
表地)コットン&ナイロン×フラワー(イエローゴールド)×ジャガード_全2色_イタリア製(140cm幅@2,910×1.4m=4,074)
※7号、9号は150cm幅と同じ用尺でできます。

裏地)裏地_ベンベルグ(オフホワイト)_薄地普通地用_全6色(122cm幅@1,080×1m=1,080)
※差し込み裁断しています

そのほかの材料
接着芯=接着芯_コットン&ポリエステル(ホワイト)_薄地普通地用_全5色=40cm
ストレッチ伸び止めテープ(15mm幅×120cm)
コンシールファスナー=65cm×1本
スプリングホック=1組

 

<パターン>
オリジナルパターン#011_ノースリーブワンピース_9号

 

<製作時間の目安>
8時間

最近の投稿