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ソーイングほんとに基礎の基礎

ソーイングほんとに基礎の基礎 #003 布地

専門店にはこれでもか、というほど布地が並んでいます。

 

何かをつくる「材料」ということ以外は、

どの布地が「自分でつくることができるもの」なのか。

どの布地が「何をつくるのに向いているもの」なのか。

「はじめてのひと」(僕を含めて)には、まさにひみつの暗号です。

 

この暗号は「わかるひと」がわかればいいようにできているので、

「わかるひと」になるまではわからないようにできています。

なかなか意地悪なものです。

 

そして「布地って、こんなもの」を説明しようとすると、とたんにアカデミックになってしまいます。

僕もいろいろな本で勉強してみましたが、知識としてはお伝えできても、とても全部読んでもらえるとは思いません。

今回は「むずかしいことは少しだけで、早くソーイングを楽しめるように」布地のことを書きとめます。

 

布地は素材や織りで分類するのが一般的ですが、「縫いやすさ」で絞り込めれば

失敗のリスクは下がります。

布地には「縫いやすい布地」と「縫いにくい布地」があるのです。(専門店ではそんなことを書いていません)

 

縫いやすい布地は「厚さもやわらかさも、中くらい」のものです。

具体的に「中くらい」をイメージしやすいのはYシャツの厚さ・やわらかさ。

適度に厚みがあって、適度にやわらかさとハリがある。

(オンラインストアで販売している布地は5段階で表示していますので3が「中」になります)

 

逆に、「厚みがあるもの・薄いもの・やわらかいもの・かたいもの」はコツが必要なので

はじめてには不向きです。少し自信がついてからでも遅くありません。

途中で挫折するのは、布地をつくったひともとお金を支払ったひとも不幸です。

 

さらに、縫いやすさ(つくりやすさ)のポイントは3つあります。

1つめは「布地の表面に変化・表情が少ない」こと。(凸凹がない方が縫いやすい)

2つめは「無地もしくは柄合わせが不要な布地」。(服の柄合わせは何着かつくってからでも遅くない)

3つめは「ファスナー(あき)、ポケット、襟など、パーツとデザインが少ないパターン」を使うこと。(シンプルなデザイン)

 

fab-fabricで扱うものでは「リネン×無地(全11色)×薄キャンバス」が「縫いやすい(つくりやすい)布地」になります。

パープル

 

エメラルドブルー

 

カーキベージュ

 

そして、オリジナルのパターンのなかでは「フレンチブラウス」がおすすめです。

 

「オーバーチュニック」もシンプルなわりに、できた!という達成感も味わえます。

いずれのパターンも縫い代付きなので、裁断してそのまま使えます。(自慢)

 

また、いきなり服は。。。という方には、18日(土)のワークショップでつくります「リネンのエプロン」

おすすめです。(現在、1名空きがあります!)(告知)

今回はずいぶんと長くなってしまいましたが、想いあってのことと、お許しください。(最後までお目通し頂きありがとうございます)

次回は「ミシンと道具」について、できるだけ簡潔にいきます(笑)

 

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