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作例集FAB

FAB #127 フリルカラーのプルオーバー(大川友美著「いつもの服、きれいな服」より)

今回は、大川友美著「いつもの服、きれいな服」より、フリルカラーのプルオーバーの作例をご紹介します。
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「かわいいデザインには、ストイックな布地を用いよ」という、ことわざはありませんが
布地選びのつかえるテクニックのひとつです。
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ストイックな布地は、すこし甘めのデザインと組みあわせてみると
ハイカカオ・チョコレートのような、ほろ苦さをまとった甘さがうまれ
奥行きのある一着に。171082b_g

 

全体として、ふんわり、かろやかなプルオーバーですので
衿はバイアス裁ちで端を処理せず(切りっぱなしで)、かるく仕上げるのがポイントです。
(端はすこしほどけてきますが、ある程度で止まります)
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やわらかなドレープに、精緻なジャガードの立体感とツヤが映えます。
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最後に、透けのある薄手の布地をキレイに仕上げるコツを。
ポイントは端の処理です。

たとえば。。。
・衿ぐりは身返しではなく、パイピングで
・裾は細い三つ折りで、均等に折ると、段差が出ません
・ステッチ幅は1.5mm前後のコバステッチに

薄手で、透けのある繊細な布地は、しっかり仕上げてしまうと
かたく、おもくなってしまいますので(デザインの雰囲気を損なってしまいますので)
できるだけ華奢で細かな仕上げ、表にひびかない処理を心がけると
グンと仕上がりがよくなります。

 

それでは、製作のまとめです。

<材料>
コットン&ナイロン×フラワー(パールグレー)×オーガンジー・ジャガード_全3色(@1510×1.2m=1812yen)
※作例のB(パールグレー)は完売しました。A(キナリ)、C(ブラック)の在庫はございます。

 

<パターン>
いつもの服、きれいな服 (大川友美 著)

 

<つくりかたのポイント>
・モチーフの花柄は「花が伸びている方」を上向きに一方向で裁っています(ヨーク部分も)
・衿は本の作例と同様にバイヤス裁ちの切りっぱなしで、かるく仕上げています
・後ろ身頃のタック部分はギャザーに変えて、やわらかく仕上げています
・薄手ですが、コシがあり、縫いやすい布地です

 

<製作時間の目安>
4時間

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