くるぶし出して、行きましょう。
そう云われると、途端に出しづらくなる。
今までは、くるぶし出してのに。
「あら、あの人、【くるぶし出して行きましょう】の人よ、なんか今っぽいよねとか云って、CMで見たことあるわ、流行ってるのね」って、思われないだろうかとか、意識しちゃう、気後れしちゃう。
くるぶし出して、行きましょう。
また、そう云われて、ついに僕の心のスイッチが入った。
ふつうの丈の、ふつうのシルエットの、ふつうのチノパンが欲しい、と。
で、これまで、つくってきたパンツのパターンを再度点検して
太すぎず、細すぎず、ふつうの1本をつくることにしました。
先生曰く、後ろパンツにダーツとラインの処理をしたので
ウエストに合わせるがゆえに、出過ぎてしまっていた、おしりの余裕をすっきり見えるようにしたよ、と。
考えてみたら、約1年ぶりのミシンだし(早いね1年って)
前作からカーキグリーンが続いてるし(好きなものに、素直なだけさ)
片玉縁ポケット?忘れてたけど、ポケットの基礎の基礎(水野佳子著)で思い出せたし(良い本だよ)
「あれ?どうするんやったっけ?」、とは案外ならず(でも夜、目が少しかすむのは実感したね)
このクリップ、バリ便利で、マジ感心。
主張のない、ふつうのポケット。
やや薄手のチノクロス。ステッチは端きわきわの方がキレイにまとまる。
天狗鼻(引っ張りともいう)をつけて、3点止め仕様。キュッと、着心地UP。
すこし黄味のあるカーキグリーンに、アンティークゴールドのボタンは映えるよね。
これが求めていた、ふつうのチノパン。
丈はジャスト原理主義の方もいらっしゃるかと思いますが、僕みたいな体型だと、イスにすわった時に靴下がぐぃーんと露出するので、これぐらいの丈の方が安心感があります。
ホッとする丈。静謐。
GRの28mmレンズで上から撮ると、足が長く見えることを発見し、夢中で撮影する男。
※ただし、あまりに足が長く見えたため、実際には見た目よりも、圧縮効果がある(短く見える)55mmで撮った写真(上の写真)をのせた正直者。神様、なにかいいもの下さい。
以下、製作のまとめ。
<材料>
表布)コットン×無地(カーキグリーン)×チノクロス(@1,400×2.4m=3,360 yen)
ポケット袋布)コットン&リネン×無地(キナリ)×薄サージ_全3色(@1,300×0.5m=650 yen)
接着芯)接着芯_コットン&ポリエステル(キナリ)_薄地・普通地用_全5色(@500×1.2m=600 yen)
ボタン20mm×2個(後ろポケット)、15mm×1個(引っ張り)
前カン1組
<パターン>
fabちゃんオリジナルパンツスペシャル