パンツとあわせるシャツワンピースなら、表情のあるシャツ地、「オックスフォード」がおすすめです。
1枚で着るワンピースとちがって、パンツとあわせるシャツワンピース。
「シャツ」ワンピースというくらいですから、「シャツ地」といわれるような布地であれば、基本的にOKです。
ですが、以前からfabちゃんでは、このシャツの裾を伸ばしたようなワンピースを「おばけシャツ」と呼んでいたぐらい
シルエット的に大きいので、つるんとした無地のものでは、間延びした雰囲気に、どうしても「部屋とワイシャツと私」というか
男性もののYシャツを借りて着てる感じがしてしまいます。(これはシチュエーションによっては◎)
ですから、シャツ地でも、ワッシャーの加工であったり、布地自体に表情のあるもの
特に、「オックスフォード」がおすすめです。
オックスフォードって、こんな布地です。
・タテ糸2本、ヨコ糸2本を引き揃えて斜子織りにした、平織組織の代表的なシャツ地
・ふっくらと、やわらかく、上質な糸をつかって、密に織られたものにはきれいな光沢があります
・少し厚めに感じるものでも通気性があるので、快適で、シワがよりにくい
・オックスフォードの名前は紡績会社が「名門大学シリーズ」的につけたもので、大学とは無関係
・「オックス」と呼ぶと、プロっぽい
表情にさらに奥行きを。オックスフォード・シャンブレー
オックスの斜子織りの組織のまま、タテ糸×ヨコ糸に「カラー糸×白糸」や「カラー糸×カラー糸」を組みあわせたものを
シャンブレーになぞらえて、オックスフォード・シャンブレーと呼びます。(そのままです)
青×白の組み合わせであれば、青と白が入り混じって「白っぽい青色」(=シャンブレーカラー)になったり
ドレープや見る角度によって、玉虫色に変化するので、奥行きのある独特の表情があります。
一般にオックスフォードは「フレッシュ、ヤング、スポーティー」なイメージがありますが
シャンブレーカラーと布地の光沢があわさると、そのイメージをひっくりかえす、大人な雰囲気になります。
シャツワンピースにおすすめのオックスフォードをピックアップしました。
<基本の白>
コットン×無地(ホワイト)×オックスフォード(112cm幅@950/m)
上品な光沢があって、肌触りもしっとりなめらか。
コットン×無地(オフホワイト)×セルビッチオックスフォード(耳から耳まで112cm@1,080/m)
ややあまめな織りは、ふんわりやわらか。トリコロールのセルビッチをうまくつかってください。作例はこちら。
<オックスフォードらしい色味でも、シャンブレーでひとひねり>
コットン×無地(ピンク)×オックスフォードシャンブレー(115cm幅@750/m)
やや薄手で、なめらかな光沢があります。洗いざらしで、くったり着るのがいいと思います。
コットン×無地(ローズピンク)×オックスフォード・シャンブレー(114cm幅@850/m)
抜けたローズピンクはマットな光沢。やや厚みがあるので、羽織るイメージのシャツワンピースに。
コットン×無地(サックス)×オックスフォード・シャンブレー(114cm幅@950/m)
奥行きのあるシャンブレーカラー。こちらも、やや厚みがあるので、羽織るイメージのシャツワンピースに。
コットン×無地(イエローグリーン)×オックスフォード・シャンブレー(114cm幅@850/m)
マットな光沢があります。さらりとした風合いです。
<大人の黒>
コットン×無地(ブラック)×オックスフォード(110cm幅@850/m)
ややあまめの織りでざっくりとした風合い。くったりと着る方がかっこいいです。
<オックスらしからぬ、渋味のある奥行き>
コットン×無地(チェリーピンク&ブラック)×オックスフォード・シャンブレー(112cm幅@850/m)
渋味が重い雰囲気ですが、薄くてかるさもあります。
コットン×無地(エンジ)×オックスフォード・シャンブレー(110cm幅@850/m)
タテ糸はブラックの3本糸をつかって、さらに深みのあるシャンブレーカラーに。
<えっ?ストライプもあるの?>
コットン×ストライプ(サックス)×オックスフォード_全3色(114cm幅@1,080/m)
上質な糸をつかった、ストライプのオックスフォード。上品なツヤとしっとりとした肌触りにうっとりです。
ネイビーとトリコロールもあります。
「デイリースタイル」(Quoi?Quoi?著)のパターンでつくった、シャツワンピースの作例です。
(FAB #074 オックスフォードのプルオーバーワンピース)
ディテールまでしっかり、作り込まれたデザインですが、くわしく、ていねいに画像をつかって
つくりかたが解説してあるので、おすすめです。