よーく見ると「落ち着いたトーン」です。
「迷彩柄=ワイルド」のイメージがあって、「なんだか、気後れしちゃうなぁ」という方へ。
よーく見て頂くとわかりますが、実は「迷彩柄=落ち着いたトーン」なんです。
それは、ルーツがまわりに溶け込むように、目立たないようにところにあるものなので
あたりまえなんですが、 上から下まで、「全身迷彩柄」という極端なコーディネートさえしなければ
白や明るい色とも、ダークな色とも相性がよく、 うまくなじむ柄です。
顔料プリントの妙味。
迷彩プリントにつかわれる顔料プリント。何度か洗濯してつかっていくと、迷彩柄の角がとれてくるというか
やわらかく、やさしい雰囲気になってきます。これは「プリントはがれ」 と呼ぶことも出来ますが
僕はここに妙味があって、たまらなく愛おしくなります。実際アパレルブランドではヤスリなどをつかって
迷彩柄にダメージ加工を施すこともありますが、つかっていくうちに、少しずつ(ほんとうに少しずつです)
味が増していく感じの方が僕は愛着がわいて、すてきだと思います。
両面つかえる、ジャガードやWフェイスのつかいかた。
「両面つかえる」(=リバーシブル)というと、「一粒で二度美味しい」的に、とっても得した気分になります。
出来上がっている製品であれば、「A面をメインで、気分転換にB面を」という提案になると思いますが
製品を自分でつくるのですから、最初から、「両面を同時につかう」というのはどうでしょうか?
パンツだったら、前パンツはA面、後ろパンツはB面につかったり、スカートだったら、ヨークで
柄まで切り替えてしまうなど、です。
両面つかえますという布地は不思議と、両面を組みあわせて「変」ということがないので
ぜひチャレンジして頂きたいと思います。
今回は以下に布地をピックアップしてみました。(リンクや画像をクリックして頂くと商品ページが開きます)
<基本の迷彩>
コットン×迷彩(カーキベージュ&ブラウン)×チノクロス(152cm幅@1,380/m)
表面がかすかに起毛しています。スタンダードな雰囲気です。
<大きな迷彩パターン>
コットン×迷彩(グリーン&ブラウン)×チノクロス(148cm@1,380/m)
密に織られているので、パリッとしたハリがあります。
コットン×迷彩(カーキミックス)×チノクロス(150cm幅@1,380/m)
洗いざらしで、さり気なく、きれいな色と合わせるとかっこよくまとまります。
コットン×迷彩(カーキ&ブラック)×チノクロス(148cm幅@1,380/m)
ヨコ糸に太さの異なるスラブ糸をつかった、味のあるチノクロス。ベージュベースなのでか、不思議とさわやか。
<Welcme To The Jungle !>
コットン×ジャングル(ダークミックス)×チノクロス(148cm幅@1,380/m)
ミホ先生が職権乱用して、自分の分をキープした、「お気に入りに追加」な布地。
<デジタル系>
コットン×迷彩(グレー)×ヘリンボーン_全2色(144cm幅@1,480cm/m)
ベージュはクロップドパンツにして、ミホ先生がヘビーローテ中です。作例はこちら。
<謎が解けた!?>
コットン×幾何学模様(ブラック&ダークグリーン)×カツラギ(144cm幅@1,280/m)
作例までつくっても、「うっすら見える幾何学模様はなんだろうね」でしたが。。。解けました↓↓↓↓↓↓↓
コットン×迷彩(グリーン&ブラック)×薄チノクロス(146cm幅@1,380/m)
こんな柄だったんです。風合いは細糸で密な織りのチノですから、パリッとハリがあって、こちらも◎。
さらに、新バージョンが↓↓↓↓↓↓↓↓↓
<ジャガード&Wフェイス>
コットン×迷彩(パープル&ライトカーキ)&レパード×ヘリンボーンWフェイス(152cm幅@1,580/m)
今度はヘリンボーンのWフェイスバージョンで、片面は↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
ヒョウ柄!ニャーーーーーー!
fabちゃん的には「両面とも主張が強すぎないか」と思いましたが、ミホ先生は「コートつくったら、かわいいよ」とのこと。
コットン×無地(インディゴ)&迷彩(カーキミックス)×デニムWフェイス(145cm幅@1,580/m)
しっかりした厚みのデニム(10.5oz)の片面は↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
織りの目による独特のかすれが、たまらない迷彩プリントになっています。
ぜひ、両面組みあわせてつくって頂きたいです。
コットン×迷彩(グレーミックス)×デニムジャガード(120cm幅@1,880/m)
こちらはジャガード織りで迷彩柄を表現したもの。片面は色の組み合わせが逆になります(表がグレー→裏が黒)
仕入れのお値段はキャァーって感じでしたが、単純に自分のパンツが つくりたかったので、惚れた弱みというか。。。
迷彩柄はワードローブに1着あると、バーンと世界が開けるところがあります。
(スクールの生徒さんで、今まで着たことがないという迷彩柄でハーフパンツをつくった方も、よくお似合いでした)
そして、この迷彩の森は奥が深く、ときに険しいところもありますが、自分たちが迷子にならないように
これからも、しっかり布地に向き合って、いいものをご紹介していこうと思います。