ソーイングを始めたいけど、どんなミシンが必要なのか?
1万円以下のものから20万円を超えるものまでいろいろありますから、よく相談されます。
ポイントは「何をどれだけつくりたいか」。
これに尽きます。
ミシンは「つくるもの」によって以下のように大きく4つに分けられます。(価格は定価ではなく実勢価格)
小物だけ・簡単な洋服も・本格的な洋服も。。。迷いますよね。
用途にあわせてどうぞ。といわれても、迷いますよね。
で、こうしたらいいんじゃないかというアイデアがあります。
ポイントは「拡張性」です。
まずは「家庭用コンピュータミシン」(4万円〜)を購入して
小物と簡単な洋服をつくってみる。
「簡単な洋服」といっても、極端に薄い・厚い布地でなければ、きちんと洋服をつくることができます。
使わないものほどムダなものはないと思います。とにかく数をつくってみてください。
「突然、上手に縫えるようにならない」でも「たくさん縫うとイヤでも上手くなる」のがソーイング。
これはヨメの名言です。
20年間スカートを買ったことがないというヨメがいうのでリアリティがあります。
で、いわゆる「かがり縫い」もロックミシンでやってみたいと思えるようになったら
ロックミシンを購入すれば洗濯してほどけちゃった的なことはなくなります。
これで、十分かと思います。
さらに、自分のワードローブの中心が自分でつくった服になって
既製服を買うのが惜しいと思えるようになったら
直線縫いの職業用ミシンを購入すればいいと。
で、ふとした疑問。最初に買うのは「家庭用電子ミシン」じゃ、ダメなのか?
ダメじゃないけど、「可能性」をせばめてしまうような気がするんです。
小物だと縫い目の粗さも「味として」OKですが、着るものとなると。。。です。
つまり、「小物づくり専用」と、割り切ってしまえば1万円を切るものでも大丈夫なものもあるくらいです。
逆に「小物だけでOK」なのであれば、多少機能が多くても「コンピュータミシン」はムダです。
ちなみにスタジオではJUKIのミシンをつかっています。
直線縫い職業用ミシン。
ロックミシン。
コンピュータミシン。(ボタンホールを縫うのにつかっています)
フットコントローラーは便利とかいうレベルではなく、必須ということで。(オプションで購入することができるものも)
最後に、おばあちゃん・おかあさんが使っていたミシンの可能性について。
「まさか」というものでも、使えることがあります。
使えるものが押し入れの奥にしまってあったりしませんか?
先日、スタジオに来られたお客様に「おばあちゃんにもらった」ミシンの写真を見せて頂きました。
足踏みタイプのものを改造してモーターがつけてあり、十分使えるものになっていました。
一度、捜索されてみてはいかがでしょうか。
次回は「道具」のお話です。