オリジナルパターン#015ロングシャツワンピースのつくりかたを全6回にわたって解説します。
今回はその1、「裁断〜縫製手順1)前・後ろ(身頃)とヨークを縫い合わせる」を解説します。
その1 |
0) 裁断 |
その2 | 2) 前端を仕上げる 3) 衿をつくり、つける |
その3 | 4) 剣ボロあきをつくる |
その4 | 5) 袖をつける 6) 袖下から脇を縫う |
その5 | 7) カフスをつくり、つける 8) 裾を仕上げる |
その6 | 9) ベルト通しをつくり、つける 10) ベルトをつくる 11) ボタンホールをつくり、ボタンをつける |
全体の縫製手順は以下の通り。
手順0) 生地を裁断する
生地を裁断する前に、地直しを必ず行って下さい。
地直しの方法は、ソーイングほんとに基礎の基礎 #002 地づめと地直しを参考にしてください。
下図は9号サイズの型入れの例です。
「ベルト通し」と「ベルト」については、型紙がありませんので、直に裁ちます。
※用尺について
手順書には、サイズ別、生地幅別(110cm幅、150cm幅)の用尺を参考に表記しています。
そのほかの生地幅での用尺はパターンを先につくって、当該布地幅にレイアウト(型入れ)し、計算すると、ムダが出ません。
こちらを参考に→ソーイングやっぱり基礎とコツ #013 用尺の計算(110cmと150cmの間で悩まない方法)
「ベルト通し」と「ベルト」の直裁ち
チャコペン等で、パーツサイズを布地に引いて
裁断します。
接着芯の貼付と印つけ
パーツ全面に接着芯を貼る、「衿」と「カフス」は、粗に裁って貼ります。
まず、表布と接着芯を型紙に1cmの余白をつけるイメージで粗に(ラフに)切り出します
表布の裏面に接着芯を重ねて、アイロンは最初は中央からかるく押し当て、すべらせず10秒ほど置くイメージで定着させます。
アイロンの熱がとれたら、型紙にもう一度あわせて、型紙通りに切り抜きます。
カフスについても、同様の手順で。
前(身頃)の接着芯は型紙から切り出し、貼ります。
衿の出来上がり線でカーブになっているところは、印をつけておくと縫いやすいです。
そのほかのノッチ(合い印)も入れておきます。
ノッチについては、こちらに詳しい説明があります→ノッチ(合い印)とは?
縫製手順1) 前・後ろ(身頃)とヨークを縫い合わせる
1.後ろのタックをたたみ、15cm程度アイロンで折り目を整える。縫い代内を縫って仮止めをする。
「後ろ」のタックをたたみ、
端から15cm程度をアイロンで整えます。
今回つかった生地はリネン100%ですので、アイロンは高温でも大丈夫ですが、折り目をつける際は、テカリ、アタリが出やすいので、アイロンは中温程度に温度を設定しておきます。
端から0.5cmを仮止めします。
2.表ヨーク、裏ヨークを中表にして後ろをはさみ3枚を一緒に1cmで縫う。
まずは、下から裏ヨーク(表)、後ろ(表)を重ね、
さらに、表ヨーク(裏)を重ね、
しつけをして、
3枚一緒に、端から1cmで縫い合わせます。
3.表ヨーク、裏ヨークとも表に返しアイロンで整える。
ヨークの端から0.2cmのところにステッチをかける。
表ヨーク、裏ヨークを表に返し、
アイロンで整えます。
ヨークの端から0.2cmのところにステッチをかけます。
4.図のような出来上がりの状態に肩の縫い代を合わせ、3枚の縫い代をつかんで引き出す。
下から裏ヨーク、
右前、表ヨークの縫い代を合わせて、
アングルを変えて
3枚の縫い代をつまんで、
ぐいっと、
引き出し、
ピンでしつけします。
5.肩の縫い代を3枚重ねて1cmで縫う。
肩の縫い代(表ヨーク、前、裏ヨーク)を3枚重ねて、1cmで縫います。
6.表に返しアイロンで整える。ヨークの端から 0.2cmのところにステッチをかける。
表に返して、アイロンで整え
ヨークの端から0.2cmにステッチをかけます。
ちなみに、タグはこの段階までに、裏ヨーク(表)につけておきます。と、書きつつ、
うっかり忘れるところでした。
HOW TO #015 ロングシャツワンピースのつくりかた〜(その2)②前端、③衿
に続きます。