今回は「究極のシンプルソーイング」(丸山京子 著・日本ヴォーグ社)から「ノアTシャツ」(布帛Tシャツ)の作例をご紹介します。
使用型紙
「究極のシンプルソーイング」(丸山京子 著・日本ヴォーグ社)
デザインの特徴と適した布地の選び方
・ゆったりとしたAラインシルエット(傾斜はゆるやか)
・身頃と一体となったフレンチスリーブ
・後ろ着丈が長め
シンプルなデザインは組み合わせる布地によって、シルエットや雰囲気がガラッと変わります。
たとえば、
アイデア1)薄手の透け感のある布地(ボイルやローン、織柄が浮かぶドビー等)
かろやかで涼感ある雰囲気に。
アイデア2)ハリ感ある布地(タイプライターなど、高密織りのシャツ地)
シルエットをいかして、からだのラインを拾わない軽快なトップスに。
アイデア3)ドレープ性のある布地(化繊のサテン、デシン、シフォン等)
ゆれるシルエットで、エレガントなトップスに。
アイデア4)表面変化のある布地(サッカー、リップル、シャーリング等)
シンプルでフラットなデザインに織地の表面変化が映えます。
アイデア5)秋冬素材(コーデュロイや起毛、ウール素材等)
タートルニットなどをインナーにレイヤリングするオーバートップスとして。
と、素材・織り・ハリ感・ドレープ性など、幅広いバリエーションが楽しめます。
今回は#267ダブルポケットパンツとのコーディネートすべく、涼感あるコットン×ストライプ(オフホワイト、シルバーグレー&チャコール)×斜子織を選びました。
製作レビュー
バスケット織とも呼ばれる斜子織は、籠の目のような織り地に細かな隙間があり、通気性がよく、シャリ感あるドライタッチな肌触りは夏にぴったりな素材です。
後ろスリットあきはボタン&ループ仕様で、衿ぐりがあきすぎないようになっています。
本の作例ではループは細丸ゴムで製作されていますが、生地、ボタンの雰囲気と合わせてツヤ感のある糸ループにしました。
前中央の丈が短く、これがいい抜け感になってかろやかです。
後ろ着丈は長めです。本の作例では、裾は6.5cm幅の二つ折りで仕上げられていますが、今回製作した作例は1cm幅の三つ折りで仕上げています。
布地の質感がよくわかると褒められたので、また動画をつくりました。
以下、製作のまとめです。
<材料>Sサイズ
コットン×ストライプ(オフホワイト、シルバーグレー&チャコール)×斜子織(@990×1.5m=1,485円)
接着芯ポリエステル(オフホワイト)普通地用_全2色(@660×0.2m=132円)
11.5mmのボタン 1個